こんにちは。Yamapy☆です。
今回は長女が心理検査を受けたので、その結果と活用の仕方をご紹介します。
心理検査について興味のある方や、発達が気になるお子さんをお持ちの親御さんの参考になれば幸いです。
前回の記事もぜひご覧ください。
前回分☞【こじらせ長女の前期中間テスト】
●心理検査とは?
心理検査とは、広く知能水準や発達水準、パーソナリティを評価するための検査のことをさします。
詳しくは下記サイトをご参照ください。
LITALICOジュニアHPより引用
●心理検査を受けたきっかけ
以前の記事で書いた通り、長女はADHD(注意欠如・多動性障害)傾向が見られます。
※詳細はこちらを参照☞【こじらせ長女の反抗期】
これから社会に出るにあたって、つまづく場面が増えそうなので、自分の得意、不得意を客観的に知るために受けさせました。
●心理検査の実施場所
心理検査は、心療内科や精神科の病院やクリニック、児童発達支援センターなどの機関で受けることができます。(事前に問い合わせて実施可能かご確認ください。)
長女は精神科の病院で受診し、検査をしてもらいました。
約3時間の検査を2日間受け、保護者は子供の生育歴のヒアリングを受けました。
●WISC-IV知能検査とは?
長女が受けたのは、WISC-IV知能検査というものです。
こちらも上記サイトから内容を引用します。
◆WISC-IV知能検査について
適用年齢:5歳0ヶ月~16歳11ヶ月
検査を実施することで、5つの合成得点(全検査IQ、4つの指標:言語理解、知覚推理、ワーキングメモリ、処理速度)が算出されます。
このように、全般的なIQだけでなく、それらの合成得点から個人内での能力のばらつきがわかりやすいのが特徴です。
これにより、支援が必要な領域を明らかにしたり、強みを把握することができ、支援計画を立てるときや、日々の生活をサポートする方法を考える際に活用することができます。
●IQと指標について
ここからは、検査でわかるIQと指標についての説明です。
◆IQについて
全検査IQ:全般的な知的能力(知能)の発達水準を推定する数値。(平均は100で、85~115が平均の範囲)
◆指標について
言語理解:語彙力や、言葉で理解したり、類推し、考えたりする力を測る。
知覚推理:非言語的な情報をもとに、新しい事柄を覚えたり、場面や状況を把握したり、推理して行動したりして問題解決する力を測る。
ワーキングメモリ:聞いた情報を記憶に一時的にとどめ、知識や経験を参照しながら、その情報を操作する力を測る。
処理速度:提示された単純な視覚的情報を、正確に早く処理または識別する力を測る。
●心理検査の結果
前置きが長くなりましたが、ここからが長女の検査結果です。
全検査IQ:102
言語理解:109
知覚推理:98
ワーキングメモリ:106
処理速度:91
結果は上記のようになりました。
数値自体はどれも平均の範囲内なので、良いように見えます。
見方としては、全ての数値が横ばいなのが理想だそうです。
IQ110なら全てが110前後、IQ70なら全て70前後であれば、生活に支障は出にくいようです。
長女のケースで行くと、全検査IQは102で、全般的な知的発達水準は平均的です。
その一方で、
言語理解>処理速度:差18
ワーキングメモリ>処理速度:差15
のように、大きな差が見られる箇所は、能力に凸凹があるということになります。
この凸凹は、生活をする上で「得意なこと」と「苦手なこと」の差が大きいということです。
凸凹と環境がうまく合わない状態が続くと、ストレスが高くなりやすく、生活に支障が出る可能性があります。
●認知面の特徴
●はできる、▲は苦手
言語理解:
●言葉の理解力があります。学習してよく理解した知識や物事を、新たな言葉の意味理解に活用したり、物事の推理に活用していくことが可能です。
知覚推理:
▲場の空気を読んで動くことや、相手の気持ちを想像して対応していくことが苦手です。
ワーキングメモリ:
●よく知っている情報を数秒間とどめながら、情報を操作したり、作業を進めることが可能です。
▲余裕のない状況や、内容や手順をよく理解していない物については、情報の保持が難しくなる場合がありそうです。
処理速度:
▲物事を素早くこなすことが少し苦手です。処理や対応に時間を要することがありそうです。素早い処理が求められるような場面では、焦りなどから対応が難しくなることがありそうです。
という結果となりました。
●具体的な特性と対処法
・言葉をよく理解しており、好きなことや学んだ知識が豊富。
興味の持てないことについては曖昧なままにしてしまうことが多いかもしれません。
自分で調べていけるような伝え方や、励ましなどの対応がされると取り組みやすくなるかもしれません。
・場の空気を読んで動くことや、相手の気持ちを想像して対応していくことが苦手。
どういった場面でどのように動いたらいいか、分かりにくい所がありそうです。
初めての作業では、流れや目標を具体的に示して見通しを持ちやすくすると助かります。
伝達事項などは、本人が理解しやすい伝え方や、適宜声掛けしてもらうなどのサポートがあると助かります。
・連絡事項や用事は、即時だと覚えながら対応していくことが可能ですが、時間が経過すると難しくなりそうです。
情報量が多くなる場合も記憶の保持が難しくなることがありそうです。
連絡事項を伝える時は、具体的な言葉やよく知っている情報を活用していくと記憶の保持や操作がしやすくなりそうです。
ご本人に合った情報量に調整(簡潔)したり、ご本人の理解度を確認しながら、繰り返して情報提供してもらえると助かります。
確認していく習慣を身につけていくことも助けにつながりそうです。
・素早さや正確さが求められる場合に、作業が難しくなることがありそうです。
時間制限がある作業においては、焦りからミスにつながることがあるかもしれません。
時間をかけて取り組むとうまくいきやすいため、作業内容を調整したり、十分な時間を確保するなどの対応があると助かります。
サポートいただける部分は協力をもらいながら取り組んでいけることがのぞまれます。
・ひとりでの時間を好み、他者との交流が少ない傾向にあるようです。
ひとりでゆったりと自由に好きなことをして過ごせる時間を大事にしましょう。
可能な時には、連絡事項など必要なことについて他者と確認していけるといいかもしれません。
対応が難しい場合は、対人場面を想定して練習やシミュレーションしていく取り組みがあります(ソーシャルスキルトレーニング)。
困っていることや今後のことについて、相談していくことができると助けにつながっていくと考えます。
家族や親友、信頼できる人との時間を持てると、ほっとできたり、気持ちにもゆとりができるかもしれません。
●感想
長女は結果の説明を聞き、「全部当たってる」と苦笑い。
思い当たることだらけで、納得の様子でした。
「自分の取扱説明書みたい。」とも言っていました。
うまいこと言うなぁ。
妻も関わり方のヒントになる、といった感想を持ったようです。
私も検査受けてみたいなと思いました。
基本的には誰でも受けれるものでは無く、日常生活や社会生活に困難のある方が優先になるようです。
●まとめ
以上、心理検査の結果と見方についての共有でした。
専門用語が多く、長文で読みにくい文章になってしまい、申し訳ありませんm(_ _)m
検査を受けて、得意なこと、苦手なことだけでなく、具体的な対処法までアドバイスしてもらえてとても勉強になりました。
この検査を受けて終わりでは無く、結果をどう活かすかが大事だと考えます。
長女が自分のことを知り、苦手なことへの対策を考えたり、周りのサポートが必要なことは頼ることも必要なので、今後の関わりにうまく活かしていきたいです。
ここまでご覧頂き、ありがとうございました。
次回に続く☞【こじらせ長女の高校選び】
Yamapy☆
コメント