こんにちは。Yamapy☆です。
今回は東野圭吾さんの『夜明けの街で』のご紹介です。
こんな方におすすめです。
・小説を読んでみたいけど何を選べばよいかわからない方
・刺激が強い作品を求めている方
・ミステリーが好きな方
前回分もぜひご覧ください。
前回分☞【おすすめ本】『手紙』東野圭吾
◆前置き
私の好きな東野圭吾さんの作品第三弾は、『夜明けの街で』です。
私の東野圭吾デビュー作です。
どこかの病院の待ち合いで、本棚に置いてあったのをたまたま手にしたのがこの作品との出会いでした。
ここから私は東野圭吾に沼っていきました。
物語は、「不倫をする奴なんて馬鹿だ。」という文章から始まります。
ただし、その言葉の後にこう続きます。
「でも、どうしようもない時もある———。」
・・・すぐに前言撤回されるのでした。。
◆あらすじ
不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。
ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる————。
建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に堕ちた。
2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。
15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。
彼女は真犯人なのか?
渡部の心は揺れ動く。
まもなく事件は時効を迎えようとしていた……。
◆主な登場人物
渡部:主人公。40手前の妻帯者。建設会社の主任。
有美子:渡部の妻。
仲西秋葉:渡部の会社で働く派遣社員。
仲西達彦:秋葉の父。実業家。
仲西綾子:秋葉の母。事件の3ヶ月前に自殺している。
浜崎妙子:秋葉の母の妹。BAR蝶の巣で働く。
本条麗子:秋葉の父の愛人。15年前に何者かに殺される。
釘宮真紀子:本条麗子の妹。
芦原刑事:事件の真相を追う刑事。
◆感想
冒頭のセンセーショナルな書き出しから一気にストーリーに引き込まれてしまいました。
ベースは禁断の恋に堕ちていく愚かな男の物語です。
ただのドロドロした不倫の話かと思いきや、その後ストーリーは急展開。
過去の殺人事件が絡んできて突然ミステリーになっていきます。
秋葉には15年前に起きた間も無く時効を迎える事件の犯人の疑いがかけられていることがわかります。
愛してしまった女性は真犯人なのか。
それでも愛し続けることができるのか。
ハラハラドキドキの最後の展開はまったく予想できない結末でした。
最後のおまけの話も興味深かったです。
二兎を追うものは一兎をも得ず。
女性は賢くしたたかで、不倫は誰も幸せにならないということが痛いほどよくわかる作品になっています。
◆まとめ
おすすめ本『夜明けの街で』でした。
この作品も映像化されてるみたいです。
見たことはないですが。
東野作品はストーリーが秀逸なので映像化しやすいのでしょうね。
気になった方はぜひ読んでみてください。
最後までご覧頂きありがとうございました。
次回に続く。
Yamapy☆
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